タワーリング・インフェルノのクレジットタイトル

 映画やテレビ番組のクレジットタイトルのキャストは、最初に表示されるのが主役、次が準主役と続き、以降は俳優の役柄や経歴などで順次表示され、大物俳優や主役より格上の俳優は最後だったり、特別出演の肩書き付きで表示される。

 先週、NHKハイビジョンでスティーブ・マックイーン映画特集で「タワーリング・インフェルノ」が放送された。この作品はアメリカの大手映画会社であるワーナー・ブラザーズと20世紀フォックスが史上初めて共同で制作/提供した1974年作品のアメリカ映画で高層ビル火災をテーマにしたパニック映画(日本公開は1975年)だ。スティーブ・マックイーン(以下マックイーン)とポール・ニューマン(以下ニューマン)の2大スターが共演している。

 1975年はわたしは小6だった。「タワーリング・インフェルノ」がロードショー公開されたとき、市内の映画館へ友人と観に行ったのを覚えている。まじ、手に汗握り観ましたよ。CGもない時代だったので、今観るとビルの炎上シーンや水槽タンクの爆破シーンはしょぼく感じるが、作品自体は色褪せることのない大作と言っても過言ではないだろう。

 さて、この映画ではある問題を抱えてた。それは冒頭で記載したクレジットタイトル。マックイーンとニューマンのクレジットタイトルをどちらを先にするかということだった。

 ストーリーからするとマックイーンが主演だろうとほとんどの人が思われるはずだが、W主演の作品。それにニューマンの方がマックイーンより年齢も上で俳優歴も長かったし、ニューマン主演の1956年作品映画「傷だらけの栄光」ではマックイーンは端役で出演しギャラも日当19ドル(当時)だった。

 しかし、その後、マックイーンも数々の映画に出演しスターダムへとのし上がり、孤高のスターと呼ばれるまでになり、天才的スターと呼ばれたニューマンに肩を並べるまでになっていたため、スタッフはクレジットタイトルの順番に頭を悩ませたのである。

 そして、苦肉の策として、ふたりを並べて表示することになり、マックイーンが左側、ニューマンが右側に表示された。欧米式では並べて表示する場合、左上位右下位になるそうだ。しかし、2大スターの対等を保つため、縦位置はニューマンの方を上位にしてふたりを納得させた。ポスターの写真もマックイーンよりニューマンの方が縦位置で上位に表示されている。

 ギャラはマックイーンもニューマンも均等の1200万ドル(出演料100万ドル+総収益の7.5%)だった。

 

タワーリング・インフェルノ - Wikipedia

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