【映画】愛と青春の旅だち

 タイトルの映画が日本で公開されたのが1982年。わたしが19歳の時だった。

頽廃(たいはい)的な生活から脱出すべく、海軍士官養成学校の飛行士課程に志願するザック。そこで待ち受けるのは海兵隊軍曹の鬼教官フォーリー。脱落者が続出する13週にわたる激しい教練をこなしながら、同期との友情、芽生える愛、仲間の自殺、色々な出来事を織りなしながら成長していく青年の姿を描いていく。
※Wikipedia「愛と青春の旅たち

 どういう訳か、今も昔も映画タイトルに「愛」とか「恋」の文字があると食わず嫌いになる。この手の映画には少しの興味も関心も示さなかったが、当時映画館で「愛と青春の旅だち」を観てきた友人が、「最後、オレは泣いちゃったよ。この映画は観るべきだ」と、褒めちぎっていたものだから、後年レンタルビデオを借りて観たのを覚えている。

 さて、「愛と青春の旅だち」の原題は「An Officer and a Gentleman(士官と紳士)」だ。はじめわたしは、エミール・フォーリー軍曹(ルイス・ゴセット・ジュニア)とザック・メイヨ(リチャード・ギア)のことかなぁと思っていたが、軍曹は士官ではない。士官とは少尉以上の階級を言う。ならば、養成学校を卒業して少尉となったザックが士官でフォーリー軍曹が紳士か?? ピンと来ない。

 「An Officer and a Gentleman」は、アメリカの軍法用語の慣用句だった。そして、「Conduct unbecoming an officer and a gentleman(士官と紳士にはふさわしくない行動)」を略したもので、「士官は、常に紳士でなければならない。非紳士的行為をしたものは罰する」ということみたいだ。つまり、原題はザック自身に向けられたものだった。

 わたしがこの映画で一番好きなシーンは、養成学校卒業式に、ザックがフォーリー軍曹と敬礼を交わして、感謝の念を抱くところだった。

Foley:Congratulations, Ensign Mayo.
「おめでとうございます、メイヨー少尉。」
Mayo:I’ll never forget you, Sergeant.
「自分は、あなたを決して忘れません、軍曹。」
Foley:I know.
「わかっている。」
Mayo:I wouldn’t have made it without you.
「自分は、あなたなしでは成功しませんでした。」
Foley:Get the hell out of here.
「とっとと出て行け!」
Mayo:Thank you, Sergeant.
「ありがとう、軍曹。」

🎞️ An Officer and a Gentleman (1982) – Oath taking | HD | eng.sub.

 因みにこの映画をポーラ・ポクリフキー(デブラ・ウィンガー)を主人公として描いたら、単なるシンデレラストーリーになってしまう。

タイトルとURLをコピーしました