続柄 ☜ なんて読む?

先日、妻が書面の『続柄』を「ぞくがら」と言ったので、わたしは “お・も・て・な・し” 口調で、
「つ・づ・き・が・ら」
と、訂正差し上げた。

それから数日後、某社との契約時、30代に見える某社社員が契約書類の説明で、妻と同じように『続柄』を「ぞくがら」と言ったので、わたしは「つづきがら」が喉まで出かかったが、いわゆる大人の対応ということで聞き流した。

そもそも『続柄』を「ぞくがら」と読むのは誤りである。しかし『続柄』も本来は『続き柄』と記載すべきところを『き』を省いて記載するようになったため、「ぞくがら」と読む人が多くなったのだろう。

思い起こせば、わたしも『続柄』を初めて目にしたのは中学生の頃だった。

「ぞくがら」と言ったら、母から、
「『つづきがら』 って読むのよ」
と、教わったが、だったら『き』を入れろよと、思った記憶がある。

わたし然り、妻然り、某社社員然り、「ぞくがら」読みが多いため、『続柄』の読み方を調べても、『正しくは「つづきがら」だが、俗に「ぞくがら」とも言う』ことが記されている。

これは、『独擅場(どくせんじょう)』を『独壇場(どくだんじょう)』と、誤認して使うのが一般化し、今更識者たちが訂正を促したところで焼け石に水で、致し方ないという見切りに似ている。

わたしも敢えて『独擅場』は使わず『独壇場』を使うし、『独擅場』を「どくだんじょう」と読まれても、些細なことでいざこざに発展するのは避けたいので、まいっかで済ませるようにしている。

話を戻すが、『続柄』と同じように、馬主(ばしゅ・ばぬし・うまぬし)、競売(けいばい・きょうばい)、体裁(ていさい・たいさい)、柴犬(しばいぬ・しばけん)など読み方が違っても通じるものがあるので、そのうち疾病(しっぺい)を「しつびょう」、相殺(そうさい)を「そうさつ」と言っても、俗にOKの時代が到来するかも知れない。

言葉は変化していくものだが、誤りも正当化できてしまう群衆の力ってコワイですね。

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