
Image by Kerstin Riemer from Pixabay
立ち食いそば屋に入った。
店内は暗く、長方形をした細長い作りだった。食券機はなく、両サイドにテーブルが各々4卓あり、中央の通路を進むと店内の半ばくらいの右側に厨房があり、注文を受ける店員と調理する店員のふたりがいた。
わたしが、注文を受ける店員にコロッケそばを注文すると、その店員は、
「ソーセージがサービスになっていますが付けますか?」
と、聞いてきた。
しかし、厨房にはソーセージはなかったが、どこからかジュージューと焼いている音が聞こえる。どうやら厨房以外のところでソーセージを焼いているようだ。
生卵のサービスはよくあるが、ソーセージそれも天ぷらではなく焼いたソーセージははじめてだったが、ただならばと付けるようにお願いして千円札を渡した。
すると、その店員は、
「半生には気をつけてくださいね」
と、言った。
よくわからないが、半生焼きのソーセージをお客に出すのかとイラッとしているとその店員は続けて、
「ボトルキープ代はいくらにしますか?」
と、聞いてきた。
ボトルキープ代?? なんで立ち食いそば屋でボトルキープなんだ? 第一、いくらにしますか? とは意味がよくわからない。何を言っているのかと不思議そうにその店員を見ていると、
「ボトルキープしないとそばは食べられません」
と、突っ慳貪に言ってきた。
そして、わたしが、
「ふざけるな! そんな立ち食いそば屋がどこにある!!」
と、その店員に文句を言ったところで目が覚めた。