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朝日新聞の無料会員サービス(現在朝日新聞デジタルに統合)にアスパラクラブなるものがある。その会員に「好きな時代劇俳優は?」とアンケートをした結果、以下の順位となった。
回答者(複数回答):4527人(男性:2712人、女性:1815人)
年代別では50代1317人、次いで60代1207人、40代1040人。
【1】藤田まこと 839人
【2】三船敏郎 749人
【3】市川雷蔵 715人
【4】緒形拳 673人
【5】高橋英樹 639人
【6】中村吉右衛門 535人
【7】加藤剛 491人
【8】萬屋錦之介 478人
【9】北大路欣也 476人
【10】仲代達矢 438人
私感
わたし個人としては、1位が三船敏郎、2位が萬屋錦之介、3位が藤田まこと、番外で中村梅雀。ベストテンに松平健が入っていなかったのが意外。11位だったのかな。
三船敏郎…「椿三十郎」での百人斬りはすごかった。仲代達矢との決闘シーンは圧巻だった。三船の豪快で猛々しい殺陣が好きだった。よくある小賢しく回りくどい殺陣はなく、あっという間に勝敗を決める。斬るとはこういうものかもしれない。
萬屋錦之介…「子連れ狼」をはじめ数々の時代劇で主役を張っていたが、錦之介の殺陣は繊細で美しく胸がすく思いがあった。殺陣の巧さでは錦之介がダントツで1位だろう。
藤田まこと…取り立てて殺陣についての評価はない。喜劇役者であったのでコミカルな演技も出来た上に現代劇、時代劇問わず主役を張る風貌があった。必殺シリーズは殺し屋の作品。殺伐とするものだが、藤田が主演だったからあれだけ人気があったのだろう。余談だが、「剣客商売」の第2シリーズでは、藤田が高齢であったことを配慮して殺陣は本刀は使わず、脇差しで行われた。また、殺陣のシーンではところどころ藤田に代わってスタントマンが演じていた。
中村梅雀…正直、一度も梅雀の殺陣は見たことがない。ただ、刀を身構えるシーンや余興で槍を振り回すシーンを見て、梅雀は殺陣がうまいのではないかと思い番外に入れてみた。
子どもの頃、チャンバラをして遊んだのが懐かしく思う今日この頃だ。