曖昧な発音「ん」と「m」

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 以前、ハングルには「z」ではじまる発音表記がない(ハングル:濁音の発音)と投稿したことがある。

・자:ざ・じゃ[dʒa]
・지:じ[dʒi]
・주:ず・じゅ[dʒu]
・제:ぜ・じぇ[dʒe]
・조:ぞ・じょ[dʒo]

 発音記号が同じため「ざ・ず・ぜ・ぞ」を「じゃ・じゅ・じぇ・じょ」と発音してしまうのだ。

 同じようなことは日本語にもある。それは「m」の発音だ。日本語には子音だけの「m」に該当する日本語の仮名文字には存在しないのだ。

 日本語の仮名五十音には基本的に子音のみの発音がない。あ行の母音「a, i, u, e, o」以外の「か行」〜「わ行」の子音「k, s, t, n, h, m, y, r, w」を発音すると必ず母音のいずれかを発して終止し、唯一子音の「ん」だけが子音で終止する。

 「ん」のローマ字表記は「n」で、正しい発音は上唇と下唇は開けたまま「ん」。

 そうすると日本人は「m」の発音が出来ないのかと言えば、そんなことはなく無意識のうちに発している。例えば、メンバー(member)、ナンバー(number)、ノーベンバー(november)、ディッセンバー(december)、新橋(Shimbashi)、新聞(shimbun)などなど。まぁ、「ん」の後ろに破裂音の「b」があるので自ずと上唇と下唇は付くけどね。

 日本人が外国語を日本語の文字にしようとした場合、文字が先行して、「m」が「む」と認識してしまうのだろう。

 故に、「김치[kimchi・gimchi]」を日本語にすると「キムチ」になり、「kimuchi」と発音してしまうのだ。

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