文章で伝える難しさ

 文字には感情がない。対面ではなんでもない冗談もSNSの投稿やコメントになると相手をイラッとさせたり、カチンとさせたり、ちょっとした言葉の齟齬を修正すればするほど、訂正すればするほどどつぼに嵌まり、あらぬ方向に逸脱したりと、どうコメントにすれば感情を伝えることができるか苦慮することがある。脳はまず文章を理解するので、その感情を伝えるのは難しいのである。

 これに対して会話は、相手の外見・表情・声質・話し方や身振り手振りの仕草を含めて話を聞くので、相手の感情を理解し易い。したがって、会話では話が食い違いそうになっても、その場で修正ができれば、ちょっとした言い過ぎがあっても訂正することもできる。相手の表情や態度を察して、言葉を選ぶこともできれば、話題を変えることもできる。一緒に喜ぶことも悲しむこともできるのである。

 わたしも過去4回、わたしのコメントや写真にクレームをいただいたことがあるが、ごもっともだなぁと納得して謝罪したのは内1回だけ。他2回は納得できなかったが相手を不愉快にさせたのは事実。百歩譲って誤り、他1回は、おガド違いの考えを持った相手だったのでスルーしシャットアウトした。

 最近では、SNSで一言コメントを入れるのも躊躇するようになった。コメントを入力していて、相手がどう受け取るか不安になるのだ。よって、当たり障りのない社交辞令的コメントばかりになってしまったが、想定外の火種を作らないのでそれでいいだろう。


※本稿は文章と会話との違いを述べている。直筆やテーマ(人物・風景・建物などの対象物や事象等)のある文字、芸術性を求めたデザイン文字には感情があるだろ、と言われるのなら、本稿とは性質が異なるのでご容赦いただきたい。

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