ブレーキは左足で踏むように変えるべきだ

 高齢者ドライバーの事故でアクセルとブレーキの踏み間違えやシフトレバーの操作ミスがニュースになることがあるが、このようなミスは高齢者に限らず、運転をしていれば、年齢不問、誰にでも起こりうることで、自分は高齢者じゃないから平気平気とご油断召されるな。

 実際にシフトレバーの操作ミスで車と接触した友人もいるし、わたしも22だったか23歳のとき、2台目の自家用車がAT車で、アクセルとブレーキを踏み間違えて、前方の車にぶつけてしまったことがあった。

 それは、仕事仲間数名での旅行の帰り、同僚がわたしの車を運転していたが、同僚は途中茅ヶ崎駅から電車で帰るため、駅ロータリーでエンジンを掛けたまま車から降りて、わたしは同僚を見送った後に車に戻り、運転席に座ろうとしたのだが、同僚はシフトレバーを[D]レンジに入れたままハンドブレーキをかけていたのだ。

 わたしはそれを知らずに運転席に乗り込んだのだが、その時うっかり右足でアクセルを踏んでしまい、車はブウ〜ンとエンジン音を上げて急発進し、前方に停車(アイドリング状態)していた車にぶつかりそうになったのだ。

 慌ててアクセルから右足を離したが、想定外の出来事に相当パニクっていたのだろう、頭の中ではブレーキを踏まなければと意識はしていたものの、アクセルから離したその右足は、ご丁寧にまたアクセルを踏み込んでしまい、アクセル全開! 前方の車の後ろ右側面にボコボコっと突っ込んでしまったのである。

 かっこわりいったらありゃしない。幸いに先方には人的損害はなく車両損傷だけで、交番での警察官の事情聴取では、わたしの過失であり先方にはまったく非がないことを話して、先方とは車の修理費はわたしが全額負担する示談で済ませたことがあった。(事後しばらく、同僚がシフトレバーを[N]レンジに入れてさえいれば、このような事故は起こらなかったと恨んだものだった)

 さて、タイトルの件だが、自動車教習所はブレーキは左足で踏むように指導したらどうだろうか。現在の日本の交通教習では右足ブレーキを基本に指導する政府方針が示されているようだが、左足ブレーキにすればアクセルとブレーキの踏み間違えは大幅に減少すると思う。アクセルもブレーキも同じ右足で踏むので、例え20代であっても、件のわたしのようにパニクったときはアクセルとブレーキを踏み間違えてしまうことがあるのだ。

 教習所でアクセルは右足、ブレーキは左足で踏むと教えれば、運転経験も先入観もないはじめの一歩の教習生たちは、それが頭にインプットされ、繰り返し繰り返し練習することで、左足ブレーキを習得、当たり前となり、とっさの判断・行動を取らなければならないときもアクセルとブレーキを踏み間違えることはないはずだ。

 そもそも、今でも教習所でアクセルもブレーキも右足で踏むように教えているのは、政府方針云々は置いといて、左足がクラッチ、右足がアクセルとブレーキのMT車(マニュアル車)がはびこっていた頃の名残であり、MT車用の足の操作がそのままAT車にも適用されているに過ぎず、つまるところ、自動車にMT車がなく、最初からAT車だったら、左足ブレーキ、右足ブレーキになっていたはずだ。

 現在、MT車を運転している人は極少数で、ほとんどの人が自家用車、社用車、公用車、レンタカーいずれもAT車を運転していると思うし、AT車から敢えてMT車に乗り換えたいなんて人は皆無に等しく、MT仕様の新車も僅かだし、今後MT車が再びAT車を凌駕する時代が来ることは到底ありえない。

 自動車会社もAT車は、左右どちらの足でもブレーキを踏めるように位置や大きさを改良し、教習所では、右足アクセル、左足ブレーキで指導すべきなのだ。

 なお、何十年もアクセルもブレーキも右足で踏んで運転してきたわたしたちが、今から左足ブレーキにするのは、反って(却って)危険なのでやめたほうがいい。

 因みに、MT車ではアクセルとブレーキを踏み間違えて事故った話は聞いたことがない。わたしも19歳で自動車免許を取得し、最初に購入したMT車を4年ほど乗り回したが、アクセルとブレーキを踏み間違えた記憶はまったくない。

 なぜ、MT車はアクセルとブレーキの踏み間違えがないのか。それを記するとまた長くなりそうなので割愛するが、MT車を運転している人、運転していた人なら、だなだなとうなずいている人もいることだろう。

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