節分

 夕食前に妻に促され豆まきをした。そうか、今日(2月2日)は節分だったな。

 子供の頃は毎年両親と豆まきをしていたことを思い出した。豆まきはしないでポリポリと食べるだけになったのはいつ頃からだろうか。

 それにしても大の大人が「鬼は外! 福は内!」と、大声を上げて庭に豆をまくのは些か気が引ける。

 義父母もわたしも小声で、
「鬼は〜外」
 と、庭に豆をまいたが、妻だけは野太い声で、
「鬼は〜外! 鬼は〜外!」
 と、子供のように大きな声で出していたので、わたしは近所迷惑より恥ずかしさが先に立った。

 でも、妻の声が呼び水になったのか、しばらくしたら近所の子供たちの「鬼は外! 福は内!」の声が聞こえてきた。

豆は、「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、または語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがある。
(Wikipedia「節分」より引用)

 節分の豆まき風習は残したいものだ。

「ところで福は内と言って家の中にはまかないの?」
 と、妻に聞くと、
「拾うのが大変だから直接口に入れや」
 と、そつなく返してきたので、わたしは福は内の豆は4粒口中に収めた。なぜ4粒だったのか、手に取った豆の数が4粒だっただけで特別意味はない。

 豆は年の分食べろと言われているので、90歳の義父は90粒食べようとしたが、妻もわたしもそれはやめるように言うと、義父は9粒食べた。

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